外科で起こったこと -3-
2018.12.26.20:38
第三話 戻話
夕食に話を戻します。
臨床実習生である学生は大学の5年生ですが、すでに将来は外科医と決めていると言ってました。たかこ は当外科に入局するならその関連施設で臨床研修を行えば研修医にして当科のトレーニングが始められること、初期研修が終わると正式に入局となり、それはそのまま大学院生となること、4年後には博士号が取れることを話しました。さらにはその大学院の間に後期研修で他施設に派遣されること、それは都市部の総合病院で十分な症例が与えられることなども説明しました。学生は目を輝かせて たかこ の話に聞きいっておりました。「とにかく、一人前の外科医にすることだけはお約束できるわね」などと、ほろ酔い加減で気分上々の たかこ は教授か医局長にでもなったように話を進めました。「外科としての素質とか器用さなんかは必要ですか?」との学生の質問には「何よりも大事なのは純粋な気持ちと気概かしら、そして向上心よね。最初から上手な人はいないからね」と優しいお姉さんを演じたりもしました。学生の尊敬の眼差しを痛いほど感じておりました。まさかその後であんなことになろうとは夢にも思わずに、、、。
夕食に話を戻します。
臨床実習生である学生は大学の5年生ですが、すでに将来は外科医と決めていると言ってました。たかこ は当外科に入局するならその関連施設で臨床研修を行えば研修医にして当科のトレーニングが始められること、初期研修が終わると正式に入局となり、それはそのまま大学院生となること、4年後には博士号が取れることを話しました。さらにはその大学院の間に後期研修で他施設に派遣されること、それは都市部の総合病院で十分な症例が与えられることなども説明しました。学生は目を輝かせて たかこ の話に聞きいっておりました。「とにかく、一人前の外科医にすることだけはお約束できるわね」などと、ほろ酔い加減で気分上々の たかこ は教授か医局長にでもなったように話を進めました。「外科としての素質とか器用さなんかは必要ですか?」との学生の質問には「何よりも大事なのは純粋な気持ちと気概かしら、そして向上心よね。最初から上手な人はいないからね」と優しいお姉さんを演じたりもしました。学生の尊敬の眼差しを痛いほど感じておりました。まさかその後であんなことになろうとは夢にも思わずに、、、。