外科で起こったこと -41-
2020.02.16.00:33
第四十一話 驚聴
「ああこれ?、先生の下の毛、剃っちゃった!!」
えっ!!!!!(ドキン!!)
さ〜っと血の気が引けて、さらに凍りつく たかこ、その言葉が何を意味するのか?、真剣に考えてすぐに思いついたのは、気を失っている間に学生は たかこ の性器周りの陰毛をツルツルに剃り上げたと言うことでした。そんなことが現実にあるのだろうか、、、?
「えっ!、なにを!?」
かろうじて発した たかこ のか弱い言葉に、、、
「うん、これ使ったんだ!」と学生、『シェービング』と書かれたスプレー缶と安全カミソリを見せながら、「5枚歯だから剃り残しなしね!」と付け加えます。そう言うことではなくて、「なんで!?」と発する たかこ の声。
「あっ!、先生、大丈夫だよ。先生の大切なところ、ちゃんと傷付けないように慎重にゆっくりやったから」と、聞きたくもない発言に、、、
だから!!、そう言うことではなくて、ああっ、頭が変になりそう、、、
「ほら、先生のクリって大きいじゃない?、クリの脇を剃る時はすごく緊張したよ、手術の時みたいに。でもね、先生のクリ、剃っている間にみるみる大きくなってさ、びっくりしたな〜!」
さ〜っと血の気が引けて、気が遠くなる たかこ です。誰にも見られたことがない性器を広げられて、しかも、たかこ にとって一番大切なところ、愛しいクリとその周囲のヘアを剃られてしまった。
「先生ってお尻の穴の周りには毛がなくて、それは助かったよ」
「ほら、もう一本も残っていないよ、先生の陰毛」、言うなり学生は たかこ の大陰唇を左右にぐいっと広げます。
「ああ〜っ」
声を上げてのけぞる たかこ、感じているのではありません。毛のなくなったツルツルの性器を広げられることによる狼狽からです。臨床実習で指導してきた5歳も年下の学生に、気を失っている間に陰毛を剃られてしまい、その性器を広げられて凝視されている、、、。人生最大、と言うより、こんな経験をする女医は絶対にいない、とてつもない悪夢の時間です。