外科で起こったこと -39-
2020.01.19.11:32
第三十九話 醒恥
ああ!、とんでもないことをしてしまった!!
霧に閉ざされた山奥の別荘、悲しげな表情を浮かべる父の顔を見て、外科医としての今の たかこ を誇る気持ちとは裏腹に、なにか、取り返しのつかない、大きな過ちをしてしまった胸騒ぎが急速に起こってまいりました。
臨床実習の学生の指導をしていたのは思い出せます。その先が、、、。ふとある学生の顔が頭に浮かんできました。クリッとした大きな目、可愛らしい顔立ちで たかこ に笑いかけて、、、
「さあ、先生、脚を広げて!」
「ば〜っ!!!」
両膝に入れられた学生の手が左右に大きく拡がり、たかこ の脚が左右に開らかれる瞬間が走馬灯のごとく頭の中に再現され、周囲の白い霧がただの白い眩しいほどの光に変わり、たかこ は急速に覚醒に向かいました。
なんか変な感覚です。裸で股間を広げて、しかも大陰唇を誰かに左右に開かれている。そんな感触が性器に感じます。首を左右に振って、恐る恐る下の方に目をやると、脚を広げた たかこ の性器の目の前に学生の顔、たかこ の大陰唇をパックリと左右に拡げて、とろけるような目つきで中を凝視しています。
何が起こっているのか解らない、自分が何をされているのか?、心も身体も凍りつく たかこ に「あ、目覚めたんだね、先生」って学生の声。
意識がある状態での 地獄の生き恥 が始まる瞬間でした。