外科で起こったこと -1-
2018.11.10.22:21
たかこ です。(大学の)外の病院に出て半年、だいぶ慣れてきました。
もうここには来ないかと思っておりましたが、少し余裕ができて過去の文面を読んでみると、外科にいた時の忌まわしいい記憶に時々は触れていましたが、詳しいことはなにも申し上げておりませんでした。
このブログを卒業するとしても、外科にいたときの出来事をお話ししないままではあまりに中途半端で、言うなれば卒業延期(卒延)かと思いました。
幸い、過去にしたためた手記がありましたがので、新しく文章を書く事はなく、そのまま少しずつコピペして参ります。
+++++
第一話 誘罠
ある告白をします。私は20代、医者3年目の女外科医、たかこ です。上司に恵まれ症例を得た たかこ は、胃切除、結腸切除くらいは任されるようになり、 大学病院で自信をもって仕事に打ち込んでいました。あの、忌まわしい出来事までは。
ある臨床実習生の指導医となった たかこ はその学生から進路についての相談を受けました。具体的には当科に入局したいとのこと。 新入医局員を教授に紹介する、言わば「手柄」という頭もあり、その学生と夕食を共にしてそのまま飲みに行きました。もちろん女とは 言え社会人である たかこ のおごりです。その学生は たかこ より6つも若いつぶらな瞳で私の話に聞き入り、はずむ会話の中で私は先輩としての 優越感からすっかりいい気持ちでした。ところが、トイレに立って戻った時に口にしたカクテルが妙な味をして、その後で何となく 酔いが回ったような、気持ちが高ぶるような変な感覚に陥り、気づいて見ると学生の唇が たかこ の唇をふさいでいました。店を出たところで たかこ の肩を抱く学生が「どこか入ろうか」と言うのを、たかこ は夢の中の出来事のようにただ黙ってうなずいていました。「ダメ、いけない!」 という理性以上に、日頃のストレスから、「行きずりの男性とのロマンス」などと言う変な好奇心がわいてしまった、それが たかこ の最大の過ちでした。
もうここには来ないかと思っておりましたが、少し余裕ができて過去の文面を読んでみると、外科にいた時の忌まわしいい記憶に時々は触れていましたが、詳しいことはなにも申し上げておりませんでした。
このブログを卒業するとしても、外科にいたときの出来事をお話ししないままではあまりに中途半端で、言うなれば卒業延期(卒延)かと思いました。
幸い、過去にしたためた手記がありましたがので、新しく文章を書く事はなく、そのまま少しずつコピペして参ります。
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第一話 誘罠
ある告白をします。私は20代、医者3年目の女外科医、たかこ です。上司に恵まれ症例を得た たかこ は、胃切除、結腸切除くらいは任されるようになり、 大学病院で自信をもって仕事に打ち込んでいました。あの、忌まわしい出来事までは。
ある臨床実習生の指導医となった たかこ はその学生から進路についての相談を受けました。具体的には当科に入局したいとのこと。 新入医局員を教授に紹介する、言わば「手柄」という頭もあり、その学生と夕食を共にしてそのまま飲みに行きました。もちろん女とは 言え社会人である たかこ のおごりです。その学生は たかこ より6つも若いつぶらな瞳で私の話に聞き入り、はずむ会話の中で私は先輩としての 優越感からすっかりいい気持ちでした。ところが、トイレに立って戻った時に口にしたカクテルが妙な味をして、その後で何となく 酔いが回ったような、気持ちが高ぶるような変な感覚に陥り、気づいて見ると学生の唇が たかこ の唇をふさいでいました。店を出たところで たかこ の肩を抱く学生が「どこか入ろうか」と言うのを、たかこ は夢の中の出来事のようにただ黙ってうなずいていました。「ダメ、いけない!」 という理性以上に、日頃のストレスから、「行きずりの男性とのロマンス」などと言う変な好奇心がわいてしまった、それが たかこ の最大の過ちでした。